現採十色

体験者たちが語るホントのトコロ

CASE01:シンガポール/オフィスマネージャー【郷に入る現採】

自分次第で国のちがいは超えられる

先進国なのにナマケモノ!?

一番驚いたのは、シンガポール人と日本人の勤務態度や、仕事の取り組み姿勢が大きく違うことです。日本人であれば「言わなくても当たり前」と思う一般常識も、シンガポール人にとっては常識ではありませんので、注意が必要なことがたくさんありました。例えば、遅刻をしないこと、業務時間内に私用で勝手に外に出ないこと、部外者を勝手にオフィスに招き入れない、仕事を頼んだ時に「めんどくさい」と言わないなど・・・。その人にもよりますが、必要最小限しか働かずにたくさん給与や休暇を得たいという考えのように見え、暇さえあれば何か仕事を探して働こうとする日本人が真面目で、特殊な民族なのだと気づきました。

 

国はちがっても人と人とのコミュニケーションは同じ

ただ、出身国は違っても同じ人間ですので、コミュニケーションを密に取ることでチームの信頼関係を築いていくことや、ちょっとした気遣いで職場の雰囲気が明るくなることは同じです。月曜日の朝は「週末何してた?」とか、旅行から帰ってきた場合は「楽しかった?」など、仕事以外の話をして相手に関心を示すことや、ちょっとしたお土産を買っていき、お茶を飲みながら皆で食べると場が和みます。もし仕事上で注意することがあっても、ランチになれば笑顔で全く別の話をするなど、仕事とそれ以外を分けることが、よい人間関係を作るのは日本も海外も同じです。

 

学びは多いが、それを自分のものにするのは簡単ではない

シンガポールへ引っ越しをした年に新しい環境の変化(結婚、退職、海外移住、転職、未経験職など・・・)が多すぎて体調を崩してしまい、結局この会社には半年間しか勤めませんでしたが、日本ではできなかった貴重な経験をたくさんすることができました。若いCEO直轄で仕事をすることで経営層の考えを学んだり、社内制度や組織を自分がいちから作ったことで会社の仕組みを知ることができました。また外国人・日本人を問わず部下のマネジメントには愛情が必要で、英語力も大切なのですが、やはりその人と一緒に働きたいと思わせる“人間力”も非常に重要な要素だと分かりました。

 

海外就職でも自身の経験や適性に応じて選ぶべき

一方で、仕事を選ぶ時にはポジションや給与に目がくらむことなく、自分の強みがその仕事に役立つかどうか、自分は何のために働くのかなどの、仕事に対する自分の考え方をしっかり持って選んだ方がよいと感じました。私は日本へ帰任後のキャリアアップのことや高いポジションといい給与に惹かれ、少し焦って未経験の仕事に就きましたが、結局自分の今までのキャリアや能力を活かせていないと感じ、モチベーションが低下していきました。

(M.N)

 

《M.Nさんの就労時の基本情報》
就労国/都市:シンガポール
業種:家具の輸出入・販売
職種:オフィスマネージャー
年齢:32歳(就労開始時)
期間:2015年10月-2016年3月
結婚:既婚(就労時)

 

その5【拝見、現採LIFE 01】に続く>>

gensaireal.hatenablog.com

 

 

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