現採十色

体験者たちが語るホントのトコロ

CASE05:フィリピン/営業【現採の仕事場】

地道な顧客訪問から現地英語も営業も学んでいった

初めての営業は同行から

私の勤務時間は朝の8時半から17時半で、休憩は昼の12時からの1時間です。近くにはコンビニもファストフード店もありましたし、オフィスの入っているビルには食堂もありましたので便利でした。
仕事の内容は、プリンターや両替機に使用されているグリセリンなどの化学品の輸入と販売です。私は営業部に配属され、そこで初めて営業という仕事を学びました。最初の2ヶ月ほどは、上司や周りの先輩方に取引先に連れて行ってもらい、横で話を聞いてメモを取っていました。

 

進出日系企業の経営層と話ができる人材として期待

上司が私でもできると判断したグラフの作成などの資料作りは、適宜私に回してくれました。いったいどの商品がどれくらい売れたかを日本本社に報告しなければなりません。まだ商材のこともよくわかっていないうちは、それをやらせていただきました。そうして商材や、売れ筋のこともわかってくるようになったので、幾つかの顧客を引き継ぐことになりました。とにかく日系企業の進出が多く、日系企業の経営層と話ができる人材が欲しいということで現地採用の日本人を欲していたらしく、私は上司の顧客の一部を引き継いで担当するということになりました。足繁く通い、どの材料がいくらぐらい使用されているか、次の月の生産見込みはどれくらいかを取引先の現地スタッフと話し合う中で、語学スキルも上がりました。営業で使う用語だけでなく、専門的な化学の用語や営業トークに使う英語も習得して行ったのが3ヶ月目くらいです。

 

タグリッシュは業務を通して習得

やはり英語が公用語と言っても、タグリッシュと呼ばれるようにタガログ語と英語を混ぜて話す方が多いです。Thank you very muchという表現は、Thank youよりも丁寧な表現ですが、これを現地の英語で話すとThank you poとなります。タガログ語のpoは敬語の表現にあたるので、よくこう言った表現を使っていました。月に一回ある定例の営業会議は、皆キチンとした英語を使用しておりましたが、日常英会話ですと皆混ぜて話しています。
出張ですが、私は出張の仕事はなく、ルソン島という北部を拠点にしており、日帰りで帰れる範囲で行動していました。ですので、一番遠くても片道車で3時間です。そこまで遠いところに営業をかけに、車で行くということはそれなりの対応が必要です。取引先に信頼してもらえることが何より大事でしたので、最初は数字が取れなくても、顔を出して覚えてもらうことから始まったのです。

(R.N)

 

《R.Nさんの就労時の基本情報》
就労国・都市:フィリピン・マニラ首都圏マカティシティ
業種:日系化学商社
職種:営業
期間:2012年5月-2014年3月
年齢:26歳(就労開始時)
結婚:独身(女性)

 

その4【郷に入る現採】に続く >>

 

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